小さな村総合研究所があるキャンプ場「かめやバンガロー」からみた丹波山村の夕景です。小さな川「丹波川(たばがわ)」がゆるやかに流れ、これが多摩川へと続きます。左の山々が大菩薩嶺、右の山々が飛龍山へと続きます。夜になれば、写真右上あたりに北極星と北斗七星が、左上に金星が輝きます。
400年前、丹波山村は武田家の金山を守る金山衆(かなやましゅう)の村でした。金山衆は北極星と北斗七星を神とする妙見信仰をもち、その周りにある星々が降り落ちて金山になると信じていました。大菩薩嶺の山頂そばには「妙見の頭」と呼ばれる場所が今も残っています。
北極星と北斗七星からなる妙見信仰は中国から伝わったと考えられていますが、妙見曼荼羅と呼ばれるものに描かれているのが龍の上に鎮座する菩薩の姿です。つまり菩薩=北極星、龍=北斗七星をさします。そうです、丹波山村にある山こそが大菩薩嶺と飛龍山です。江戸中期から妙見信仰には金星も加わるとされていますが、大菩薩の上には金星が輝きます。
星神の物語のある丹波山村へいらしゃって星空を眺めてみてください。村内にも星を観察できるとっておきのポイントがあります。